f 11.2009 | m e l t in g b o t

Best Electronica Of 2009: Mount Kimbie

2009/11/30

















Hotflush (UK)

Beats/Downtempo




ダブステップ・レーベルHotflushから出た異色のデュオ!!

ロンドンを拠点とするデュオMount Kimbie。 まだEP2枚とリミックス1曲だけしか出していないのにも関わらず、その注目度は今年の新人アーティストの中でも郡を抜いています。ベルリンではダブステップ大使となったScubaのレーベルHotflushからデビューを果たし、レーベルのカラーとは幾分異なった独創的な楽曲にクラブ・ミュージックの枠に収まらない可能性を感じられずにはいられません。特筆すべきは、ジャンル的な落としどころがない楽曲の豊富なバラエティーであり、グルーブはダブステップやビートなど昨今のUKクラブミュージックを反映しているのですが、Williamのようなエレクトロニカやポスト・ロックの方面にも訴求できる音色やメロディー、トラックではなく曲としての完成度が非常に魅力的です。そういった印象が同じくロンドンから出てきた注目のスリーピース・バンドThe xxのリミックスでよく表れています。個人的にはクラブではなく、ロックの方面で活躍を期待したいアーティストです。来年春にはアルバムのリリースもあるそうですよ!


Mount Kimbie

Sun Ra - Disco 3000

2009/11/29


RER (US)
2009 Nov (RE:1979)

Album (CD)

Jazz/Crossover




電子好きの間でも大人気の名盤Disco 3000のCDが再々発!
バイナルでもKindred Spiritより近日再々発予定!!

電子音楽系ガイドブックのルーツのコーナーでよく紹介されるマイルスの名盤『Bitches Brew』の次によく出てくるのがサン・ラの『Disco 3000』。2年ほど前に未発表曲を含めたコンプリート盤のCDが出ましたが、こちらはオリジナルの4曲入りのみとなります。エレクトロニック・ミュージック界隈でも非常に評価が高いのはリズム・ボックスが入っているからでしょうか。他の作品と比べるとおとなしい(音数が少ない)ような気もしますが、油断をしていると速攻やられてしまうのでしっかりとした心構えが必要です。ミスター・エクスペリメンタリストが切り込む切れ味鋭い鋭利な刃物とピコピコ感のキュートな音色のギャップが非常に面白いのですが、ファンやコレクターの間では‘迷盤’の一枚らしいです。

Sun Ra - Disco 3000

Misel Quitno – Sleep Over Remixes Vol. 1

2009/11/28


Ish (CH)
ISH0171202
2009 Sep

EP (12")

Beats/Downtempo




ニュー・ビート・ジェネレーションの注目株Dimlite
別名儀Misel Quitnoのアルバムをシーンの生え抜きがRemix!!

名門Sonar Kollektivからデビュー、その後Dimlite名義では数年の沈黙があったものの、Beat Dimension (Rush Our), 7x7 (All City), Echo Expansion (Porter)など今年のシーンを大いに賑わせたコンピレーションに収録され、最近ではFlying Lotusのリミックス (L.A. EP 3 X 3)にも参加するなどニュー・ビート・ジェネレーションを代表する一人となる。本作品は07年に別名儀Misel QuitnoでリリースしたアルバムをDorian Concept, Ritornell, Caural, J. Saynes Dub、同じくシーンを牽引する生え抜きの面々がリミックス。どのリミックスもアーティストそれぞれの個性がでた素晴らしい内容になっていますが、注目はCauralのリミックス。心地よいアコギのフレーズに柔らかな音色のキーボードを絡ませ、カット・アップでビートを揺らしながらダウンテンポから軽快なスウィングに切り替わり、なんとも言えない爽やかな風を届けてくれます。これだけエディットされているのにすんなり聞けてしまうのがすごい!


Misel Quitno - Im Halbhohen Gras (Caural Remix)

Dimbiman - Iso Grifo

2009/11/26


PAL SL (UK)
PAL SL 05
1998 Nov

EP (12")

Techno/House




ベルリン・ミニマル・ハウスの創始者、Dimbiman aka Zipの初期名盤!

Tresor率いるハードミニマルが主流となっていた98年、ベルリンの地下ではその後のミニマルやクリックと称されるムーヴメントが既にこの頃から始まっていました。テクノ界屈指のミニマリスト、Perlonではすっかりお馴染みのBaby FordのレーベルPAL SLからリリースされた本作は当時の流行であったハードでシリアスなミニマルとは全く違い、ファンクネスを強調したグルーブにユーモアを加え、ハウスとテクノの垣根を超えたバラエティー豊かなフロア・トラックになっています。驚くべき点は全トラックが後のクリック、ミニマル、ディープハウスに繋がる正にトリプルA!!Zipは同時期にRicardo Villalobos, Luciano, Cassy, Melchior Productions, Akufen, Soulphictonなど数々のスターや実力派を排出してきたPerlonを立ち上げ、現在もベルリン・アンダーグランドを代表するDjとして第一線で活躍しています。Djは勿論トラックも鉄板です!

Dimbiman - Iso Grifo

Exotic Drone - Africa Germany Germany Mexico Turkey Australia, Black Joker, Dialing In

2009/11/25

















辺境ドローン from NY!!
- world x drone -

60年代よりミニマル・ミュージックの一つのスタイルとして確率され、80年代はアンビエント、90年代にエレクトロニック、00年代にはラップトップ・ミュージックに取り込まれるなど、そのループや持続音を特徴とする性質から時代と共に変容してきたドローン。00年代半ばあたりから始まったと思われるデジタルからアコースティックへの潮流はサイケデリックのリバイバルへと繋がり、ロックやダンスだけでなくエクスペリメンタル・ミュージックにもその流れは押し寄せ、一部はゴシックな方向へと進みダーク・アンビエントを形成、またメタルやノイズなどのハードコア・ミュージックにルーツ持つヘビー・ドローンなるものまでも頭角を現し、ドローンはこれまでにない広がりを見せています。この3作品もそういったシーンの一部ですが、こちらはトロピカル、アラビック、イスラミックなどまるで辺境の地へやって来たような異国情緒溢れるサイケデリック・ドローンとなっています。


Africa Germany Germany Mexico Turkey Australia
- Africa, Germany, Germany, Etc.

Olde English Spelling Bee
OESB-28 (US)
2009 Aug

EP (12")

Ambient / Drone


Africa Germany Germany Mexico Turkey Australia - Neglected Harrem


Black Joker - Watch Out!


Olde English Spelling Bee

OESB-33 (US)
2009 Aug

EP (12")

Ambient / Drone




Dialing In - The Islamic Bomb

Music Fellowship
MF41 (US)
2010 Aug

EP (12")

Ambient / Drone

Best Techno/House of 2009: Dj Qu

2009/11/24
















Strength (US)

Techno/House




Jus-Ed率いるUQクルーの注目株!100%アンダーグランド Raw Techno from NY!!

元ハウス・ダンサーとして活動していた経歴を持つDj QuはNYを拠点とするものの、ドイツのフランクフルトを発信地とした近年のデトロイト〜シカゴのリバイバルによりヨーロッパで高い評価を受け、RAにも出演を果たしたUnderground QualityのオーナーJus-Edファミリーの一員として知られる。自身のレーベルStrenghtからのリリースではダンサーならではのフィジカルな躍動感溢れるグルーブと初期テクノのようなインダストリアルにも通ずるダークなトラック・メイキングでBerghainやPanorama BarのレジデントDj達からも絶大な支持を得るなど、今最もアンダーグランド指数の高いプロデューサーとして注目を集めています。来月Deconstructからリリース予定の白盤『Party People Clap』はその路線を更に突き進めたデトロイト・ファン必聴の一枚!来日も近いのでは!?


Dj Qu

Benzo - The Dust / The Tapes: Mania Remixes

2009/11/22
















Sex Tags Mania / Laton (NO/AT)
MANIA 17 / Laton 041
2009 Sep

EP (2 x 12" w/ CDr)

Techno/House




モスクワより面白ミュータント・テクノ!その名もBenzo!!
Sex Tags Mania (Norway) x Laton (Wien)が共同リリース

ロシアはモスクワ拠点とする謎多きDJ/プロデューサーBenzoをノルウェーのアングラ・ディスコ・レーベルSex Tags Maniaとウィーンのアバン・エレクトロニカ・レーベルLatonが共同リリース。元々ノイズに近いエレクトロニカをリリースしていたらしいのですが、今回はDJユースにも耐えうるダンス・トラックも披露。アーリー・テクノを感じさせるプリミティブなビートを軸に、ディスコ、テクノ・ダブ、ブリーピーなエレクトロ、アブストラクトなノイズ・トラックなど好きなように実験しています。こんなのがモスクワにあると思うと改めて世界の広さを感じてしまうドキドキの一枚!!


154 (Newworldacuarium) - Strike

2009/11/21


Delsin (NL)
27 dsr/nwa-cd1
2004 Oct

Album (CD)

Techno/House




94に年お蔵入りとなった>幻のデビュー・アルバム!
GasやBasic Channelも超えるド級のエクスペリメンタル・テクノ!!

94年にレーベルの金銭的な問題+ディストリビューターの失踪によってお蔵入りとなってしまった154 aka Newworldacuariumのデビュー・アルバムをDelsinがその10年後(04年)にリリース。制作された93年と言えばちょうどBasic Channelが発足し、テクノに新しい風が吹き込み始めた時期であり、このアルバムにもその影響が垣間見える実験という初期衝動のみで作られた究極の一枚です。ライナー・ノーツにはジメジメと暑い93年の夏、風俗店が並ぶ繁華街の一角にあるゴキブリだらけのぼろアパートを舞台に、マリファナ、アルコール、セックス、アシッドなどを背景にして作られたエピソードが綴られています。むき出しのビート、ローファインなアナログ・シンセ、Basic Channelをさらに深めたディープな空間が蜃気楼のような揺らめく世界をつくり出し、いつかの遠い夏を呼び起こしてくれます。現在もエッジのきいた素晴らしいトラックをリリースしているNWAですが、この作品はその中でも逸脱です!


154 - Strike

Edward Williams - Life On Earth

2009/11/19


Trunk (UK)
JBH034CD
2009 Nov

Album (CD)

Soundtrack/Library




Music from the 1979 BBC TV series

BBCが誇るネイチャー・ドキュメンタリー"Life on Earth"が初音源化!


ユニークな再発でお馴染みのTrunkのオーナー、UK屈指のレコード・マニアJonny Trunkが友人づてに"Life On Earth"プロモ盤を発見し、紆余曲折しながらも音源化に成功。Life On Earthは1979年に放送され、ネイチャー・ドキュメンタリーの草分けSir David Attenboroughをプレゼンターとして迎えたBBCが誇るお化け番組。このシリーズでは数々のドキュメント音楽を手がけたと言われるEdward Williamが作曲を担当し、クラシック音楽のようなサウンドスケープにアンビエンスを注入した素敵なライブラリー・ミュージックとなっています。科学と自然のファンタジーを詰め込んだ映像的な一枚!

Edward Williams - Life On Earth

Hercule - Sunday Morning Fever

2009/11/18


Hercule (FR)
Hercule1
2008 Jun

Single (12")

House/Disco




ナイスな壊れっぷり!プレミア盤のオブスキュア・ディスコ!!

Cosmic系で人気のVenus GangやVisitors等のディスコを手がけた事でも知られるJean-Pierre Massiera作のフランス産カルト・ディスコが再発。オリジナルは1978年のリリースで、A面、B面共に奇天烈なファンキー・モンド・ディスコ。ディスコ好きはA面なのでしょうが、ご紹介はB面です。ディスコのブギーなグルーブに、間の抜けたシンセとふざけたMC、そこにあえぎ声、ギター、ベース、サウンド・ボックスなどが入り乱れ、全てが雑にエディットされているため奇妙なカオスを作り出しています。Little Green Manの名に相応しいカラフルでゆるゆるなアシッド・ワールドが全開!!

Hercule - Little Green Man

Ricardo Villalobos & Luciano - Something Bad / You Wanna Start?

2009/11/17


Ineedsuperfreak.fr (FR)
INEEDSUPERFREAK02
2004 SEP

Single (12")

Techno/House




MJ旋風吹き荒れる今、こいつは要チェックです!!
Ricardo Villalobos x Mickael Jackson

現在オーバー、アンダー関係なくヘビープレイされまくってる話題沸騰中のMJですが、テクノ好きだったらこいつがお薦めであります。あのスターRicardoとLucianoの両雄がMJをリミックス。再発されていないならプレミア盤間違いなし。他のリミックスと比べたら地味で分かりにくいのですが、しっかりとそこに2人のグルーブと音色があり、MJのセクシーさを残しつつミニマルに仕上げたフロア仕様のトラックです(勿論ブート)。04年と5年以上も前のリリースですが、今かけてもぜんぜん行けちゃいます。これもMJのパワーなのでしょうか、キング・オブ・ポップス恐るべし!

Dell & Flugel - Superstructure

2009/11/16


Laboratory Instinct (DE)
LI008CD
2006 Jan

Album (CD)

Jazz/Crossover




ポップなRoman、セクシーなRoman、電子なRoman、
こちらは大人な音響ジャズ!今週金曜日に来日です!!

今週金曜日に来日を控える独電子界、屈指のメガネ男子Roman Flugel。名門Klang ElektronikとPlayhouseのA&R、数々の名儀、多数のリリース、多彩なトラック、その数あるキャリアの中で最も有名なのはAlter Egoやソロ名義で見せたダーティー・エレクトロ路線ですが、こちらはそのイメージと全く違うヴィブラフォン奏者Christopher Dellと組んだ落ち着きのある音響電子ジャズ。即興に近い形で録られたであろうこの作品、生のヴィブラフォンとRomanのエレクトロニック・サウンドがディープに絡み合い、どちらも決して出過ぎない、ほっこりとした上質なラウンジ集となっています。

Dell & Flugel - Superstructure

Ras G - Beats Of Mind

2009/11/15


P-Vine (JP)
PCD-93074
2008 Feb

Album (CD)

Bests/Downtempo




ビート・サイエンティスト恐るべし!!

先日のLow End Theory来日で体格もさることながらフロアを圧倒したRas G。ディープだのスモーキンだの、やれドープだとかそんな形容やジャンルを超えたPCでありながらライブ感溢れるセットでありました。ブレイク・ビーツを基調にディレイやカットアップを使ってビートを揺らし、脱臼しまくっているのにグルーブしている、、、電子界で言えばAutechreといった所でしょうか。あまりのベースの大きさと怒濤のビートに酔いが回り、微妙なビートのズレに時節ある種のトリップ感を覚えました。アルバムやミックスとは違った、是非とも体感してほしいライブです!

本作はそのRas Gの代表的な一枚であり、カルフォルニアのレコ屋/レーベルPoobahから2006年に限定盤としてリリースされたEPをP-Vineがアルバムとして再リリースした国内盤。ジャズ、ソウル、レゲエ、ダブ、ヒップ・ホップなどのサンプリングで構築された煙仕様のダウンテンポ集となっており、リスニングに最適です。黒い物好きは勿論、Theo ParrishやMoodymannなどのRawなディープ・ハウスファンにもお薦め!

Jackmate- Ghetto Of Mind

2009/11/12


Authentic (DE)
AUT-2005
2002 Feb

Album (LP)

Techno/House




圧倒的なクオリティーを誇るSoulphictionのデビュー・アルバムより
Jackmate x Basic Channel!!

先日の再来日が記憶にも新しい、ディープ・ハウスの復権と共に今やシーンの顔となったJackmate aka Soulphiction。ミニマル、デトロイト、シカゴなど多彩なトラック・メイキングはどれをとっても一級品であり、Djや玄人筋の間では絶大な支持を得ています。デビュー・アルバムの本作ではJackmate名義ということもあってか、黒いと言われるソウル色の強い今の印象とはひと味違った、ベーチャン系のダブを基調とした作風が目立っています。マシン・ライクな90年代っぽいビートに、第3世代デトロイトとベーチャンのザラついた音色が絶妙に混ざり合い、この頃からそのセンスの良さは抜群です。今フロアでかけても全く違和感ないのは、時代が回ってきたというよりは地道にやっていたら回りが気がついたと言った方がいいでしょう。あまりにも渋過ぎるのか、、、過小評価されがちですが、実力で言えば間違いなくトップ・レベル!

Tapes - Hissing Theatricals

2009/11/11


Jahtari (DE)
JTR06
2009 Nov

EP (File)

Beats/Dub




カプコン、任天堂、セガ?
ネタっぽいのにオーセンティックなレトロ・ダブ!

デジタル・ラップトップ・レゲエと名付けられたゲーム音やチープな音色を使ったコミカルな楽曲で、レゲエの新境地を開いたドイツのライプツィヒを拠点とするレーベルJahtariからニュー・カマーが登場です。レーベルのカラーでもあるチープなカワいさがギッミクとなっていて面白いのですが、テープのヒス音やビンテージ系のシンセ音が電子音楽創世記のような本気な音作りなっていて、一時期流行った8bitカバー集などとは一線を引いています。カプコンの名作スト2にハマっていた頃を思い出させる、ダブルで懐かしいレトロ・ダブ!

myspace

Tapes - Hissing Theatricals

Black To Comm - Alphabet 1968

2009/11/10


Type (UK)
Type063
2009 Nov

Album (CD)

Ambient/Drone





ドローン/アンビエントの名門Typeから
至福のエクスペリメンタル・ジャーニー!

ドイツのエクスペリメンタル・レーベルDekorderのオーナーであり、デザイナーとしてもマルチな才能を発揮するBlack To CommことMarc RichterがUK屈指のドローン/アンビエント・レーベルよりアルバムをリリース。悪酔いしそうなサイケデリック・ドローンから、モダン・クラシカルのようなピアノ・アンビエント、瞑想的なワールド・ミュージックまで幅広い作品をリリースするMarc Richter。本作では今までよりも聞きやすく(心地よい)、アルバム全体が一つの作品のように繋がっており、モダン・クラシカル、ノイズ、アヴァンギャルド、アンビエント、ワールド・ミュージックと様々なジャンルを取り入れた、いろんなとこに行けてしまう素敵な一枚です。4曲目は沖縄?でチル・アウト、そしてサティのジムノペティにも聞こえる最後の曲でラブ・サイケデリア!


Black To Comm - Alphabet 1968

Odd Machine - Phase In



Non Standard Productions (DE)
nsp 06
2009 Oct

Single (12")

Techno/Electronic




Tobias Freund x Atom TM
ベテラン・タッグによるオーセンティックな音響電子!

07年のTobias Freaud (Cassyの旦那) x Ricard Villalobosの共作でも'non standard'な音作りと隙のないトラック・メイキングでその実力を見せつけてくれました。07年とは変わって09年はハウスの波が押し寄せている状況で、勿論オリジネーター2人にとってはこういったトレンドは関係ないと思いますが、しっかり今っぽくアップデートされている所がすごい。エレクトロニックなビートを基本に、パッドで空間を浮き出させ、エフェクティブな動くベースと散らした音響ノイズで進んでいき、電子音だけなのにいろんな音色が楽しめる、エレクトロニクスを熟知している2人ならではのセッションです。奇才の実力が拮抗したオーセンティックな電子チューン!


Phase Out

The Caretaker - Selected Memories From The Haunted Ballroom

2009/11/07


V/VM Test (UK)
OFFAL02
1999 Sep

Album (CD)

Ambient / Drone




あのWire誌も絶賛したあまりにも危険すぎるホーンテッド・アンビエント!!

99年よりイギリスを拠点として活動を続けるThe CaretakerことJim Kirby。自身のレーベルV/VM Testをデビュー当初から立ち上げ、2年前まで他のレーベルからは出さないその姿勢は音楽もさることながら、正に孤高の存在といえる。出さないというよりは誰にも知らていなかったと言った方が良いかもしれないが、その世界観は昨今のダークやヘビーをキーワードとしたゴシック色の強いアンビエント/ドローンの中でも抜きに出ている。Ballroom Dance (社交ダンス)のサンプルが特徴的で、それを引き延ばし、深い空間を与え、ノイズや環境音を織り交ぜる、アンビエンスの心地よさとゴシックの厳かな透明感に不気味なサイケデリアをしみ込ませた幻想的な世界はデビュー以来多少バリエーションは増えたものの基本は変わっていない。デビュー・アルバムにあたる本作は映画『Shine』のようなホラー感覚をドープに仕上げた、The Caretakerの代表作とも言える危険な一枚。


The Caretaker - Dream Waltz